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2010年9月10日金曜日

円高の理由が中国にある?

ここ最近の円高が中国により積極的な日本の国債の購入によって引き起こされているのではないかと、というものです。

中国は6月に4567億円、7月に5830億円分の日本国債を購入し、総額で2.3兆円分を保有していると財務省が発表しています。さらに、中国は現在総額で2.4兆米ドル(約200兆円)の外貨を保有していると言われ、その内訳が、65%がアメリカドル、26%がユーロ、5%がイギリスポンド、3%が日本円、と言われているようです。ユーロ圏の最近の問題で中国としては、この内訳を変えたいと考えていると思われており、その変わりが日本債券=日本円ということのようです。

中国が日本国債を買ったことが、直接的に円相場が影響されたというより、その行動によって、ヘッジファンドや投資家が敏感に反応し、市場全体が円買い→円高に働いたものと考えられる。最近増加傾向にある日本からの輸入品をここで手に入れた日本円で支払いたいと中国が考えているものだと思われます。しかし、中国が購入した1年満期ものの債券なので、長期的な動向ではないと言われております。

では、なぜ中国は今、日本の債券・国債を買わないといけなくなったのか、中国は今板挟み状態になっているためだと思います。流れとしてはこんな感じでしょうか:

-       共産党の偉い人たちがある日、お金持ちになりたい!と考えました
-       安い給料で働く人々がいっぱいいるのだから、安いものを一杯作ってアメリカやヨーロッパに売ろう!輸出して稼ごう
-       (ここでたくさん物を安く作って輸出しまくる)
-       でも、輸出をすると輸出元の通貨(人民元)が強くなり、輸出先の通貨(アメリカドル)は弱まってしまう
-       でも、人民元の価値が強くなるのはイヤだ!
-       だって、中国産が高くなって輸出が減って、自国民が食べていけなくなっちゃう
-       みんなを食べさせていけなかったら、国民がおなかを空かせて内政不安、クーデターが起きて自分たち(共産党)が危ないことになってしまう
-       そうすると、アメリカから輸出した分だけ輸入する??
-       でも、アメリカから買いたいものなんて全然ない:キャデラックは重いし、IBMPCだったらLenovoもあるし、そもそも中国製じゃないの?となって輸入なんてできない
-       じゃしょうがない、その差額分のドル(アメリカ国債)を買おう!
-       と始まり、最初は良かったけど
-       だんだん、輸出が増えるとともに、ドルをやたら保有することになっちゃった
-       アメリカの通貨が暴落したり、デフォルトしたりしたらこりゃ大変だ
-       売ろうと見まわしても、ドルを買いたいなんて思っているのは自分たちと日本ぐらい
-       売る相手がいないと当然、物の値は落ちる→ドルの価値が下がる
-       さらに問題になるのが
-       1. あまりにもドルを持っちゃったため、自分たちが少しでも売ったりしたらすぐに値が下がり、自分たちの首を絞めることになる
-       2. アメリカはどんどん国債を発行してくるから、その新しいドルを買わないと今持っているものまで値が下がっちゃう
-       仕方ない、円やウォンに少しでもシフト(ドル・ユーロを売る)してヘッジしなきゃ、と今日に至ったものと思います。

野田財務大臣がいろいろと最近吠えていますが、この流れを見るとなんだか仕方ないような感じがします。

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