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2010年9月15日水曜日

9月14日のアメリカ市場:アメリカのいいニュースとドイツの悪いニュースが交錯

昨日のアメリカ市場はアメリカの消費に関するいいニュースとドイツの悪いニュースが交錯したことから値動きの激しい1日となり、ダウに関しては最終的には悲観的な方が勝ちましたが、ほぼ横ばいと言っていい一日で終わりました。

アメリカ商務省の発表によると8月のアメリカの消費は0.4%上昇したと発表し、予想の0.3%を上回り、7月に続いて同国の消費が好調を維持していることが示されました。さらに、企業が持つ商品の在庫の数や売上も4カ月ぶりの高水準となるなど、企業のリスクを背負う志向が高まっていることが分かります。

続いてマイナスのニュースは、ドイツで行われたZEW index of economic expectationsと言われる市場アナリストに対する調査で(日銀短観に近いもの)7月は+14ポイントだった指数が8月は-4.3と悲観が楽観を上回り、経済に対して悲観的になっているのがわかった。また、ブルームバーグによると9月の結果は-10を予想しているため、さらに悪化する可能性があります。

また、ユーロ16カ国の7月の工業生産も横ばいとなり、プラスの予想を裏切った。

これからヨーロッパ、特にドイツは難しい舵取りになるのではないかと思っています。理由としましては:

-       ドイツは輸出で成り立っている経済である。
-       輸出の多くはスペイン、ギリシャ、ポルトガルなどクラブ・メッドと言われる国々である。
-       しかし、リーマン以降これら輸出先は土地価格暴落、失業者上昇、財政悪化、金利上昇など不安定となっている。
-       このため、景気が悪い中で輸入を増やすわけがなく、ドイツの輸出量が減少してきている。
-       また、ドイツ国内の銀行はこれらクラブ・メッドに対して直接・間接的に多くのお金を融資したが、焦げ付き始め、その穴埋めをドイツ政府が行ってきた。
-       今後さらに焦げ付き・不良債権が増えるのではないかと懸念されている。
-       さらに、ユーロ圏は参加国の財政規律を強く求めるため、ドイツは景気対策、雇用対策が思うように行えないのではないかと言う懸念がある。

3四半期以降、問題が蓄積しているヨーロッパがどのようになるか、昨日アップしました雇用の問題も含めて、目が離せないです。ユーロという通貨も危ないと私は思います。

主な指数:
Dow10,526.49-17.64-0.17%
Nasdaq2,289.77+4.06+0.18%
S&P 5001,121.10-0.80-0.07%

値上り業種:
家電量販店:+4.46%
銀:+3.89%
主要航空会社:+3.30%
金:+3.20%
百貨店:+3.02%

値下り業種:
汚染処理・防止:-1.81%
プレハブ住宅:-0.99%
医学研究所・研究:-0.79%
機材:-0.66%
飲料・ワイナリー:-0.59%

地方銀行・中部大西洋地域:-1.96%
地方銀行・南東地域:-1.91%
クレジット・サービス:-1.91%
航空・防衛主要多角:-1.82%
農業物:-1.79%

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