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2010年9月5日日曜日

「中国がもう少し日本に似ていれば」

少し前のニュースですっとブログにアップしようと思っていて、旅行に行ったり、ほかにニュースがいつもあったりで怠っていたのですが、今日は時間がありますのでアップします。ブルームバーグ・ビジネスウィークに掲載されたジョン・リーのコラムです。タイトルは「中国がもう少し日本に似ていれば」というものです。

内容として、中国は近々日本と同様に「失われた10年」経験するという。ただ中国のそれは日本ほど穏やかなものではなく、もっとトラウマで苦痛なものになるという内容です。

この記事によると:
-       中国は日本と似た成長過程をたどってきた。例えば、
輸出依存と公共事業・インフラ整備の経済
> 自民党による長期政権によって、長期に渡る経済政策が可能である
> 教養のある、働き熱心な人口

-       このようなことから長期に渡って安定した成長が可能であると言われていた。
-       そしていま中国は当時の日本と同様に輸出依存や公共事業から内需主導の経済に発展しようとし ている。
-       このように日本と中国の特徴が似ているため、中国は日本同様に「失われた10年」(それとも20年でした?)を経験するが、
> 日本の失われた10年は国民と政府にしてみるとそれほど苦痛ではなかったかが、
> 中国が経験するものは、国民と共産党にはトラウマになるほどの大変な苦痛になる。

-       その主な理由として
2008年に7500億米ドルだった中国の銀行の貸付が2009年には1.4兆米ドルに膨らんだ。
中国のGDPを国内需要と比較すると現在約30%で、近代の先進国で見ると極端に少なく、80年代は50%2000年初頭は40%であり減少傾向にあることがわかる。
> 中国にとって不利なのが、法律、財産権、安定した政治などが日本と違いいまだ整っていない。
> 世界銀行によると、日本の場合は、国全体の資本の内4分の3が民間企業に渡っていたが、中国の場合は全体の5%前後だと言われている。また、民間企業の給与の上昇は年間2~3%だとされるが、国営企業の場合は二桁の伸びだとしている。

-       このようなことから中国国内の政情は不安定であり、デモなどの件数も増えてきており、そのため、中央政府は人民解放軍にかける年間の予算以上に、国内の公安に予算をかけていると言われている。
-       このため、中国がもう少し日本に似ていれば、安定した政治の推移ができてよかったのだが

と言った内容ですが、理由はなんであれ、上がるものは必ず落ちるわけで、当時、将来の日本経済がこのようになると、ほとんどの人が思っていなかったように、今の中国でも誰も今後の成長に疑いを持っていないわけです。いつ落ちるかわかりませんし、どれぐらい厳しいものになるかは想像でしかできません、「日本の10倍の人口で、日本と同じ人間の数が富裕層と言われるのだから、多分日本の10倍ぐらい大変なことになるでしょう」と言ったおおよそ予想はできますが。

ただ、このような状況になったら日本にとっても他人事ではなく、その前に準備をしておかなければなりません(地震と同じでしょうか)。日本の多くの企業が中国に進出していますし、多くの企業が中国に輸出もしていますし、中国の多くの方が日本に旅行に来ていますし、いろんな意味で世界の経済が一つになり、中国と日本はその大きな部分を占めているのです。中国が落ちた時には日本経済、日本人にとっても大きな痛手となるので、中国への輸出の割合、現在保有している株の銘柄、FXなど、今のうちから注意したいと思います。

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