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2010年10月7日木曜日

会社設立の準備をしていて日本経済について思うこと…

こちらに何度かお越しいただいた方やツイッターでフォロー頂いている方などはご存じかと思いますが、私は今、会社の設立に向けていろいろとアイディアを絞りながら準備をしているところです。幸いにも妻も応援してくれて、いろいろと助けてくれていますので大変ありがたい限りです。

そもそもツイッターとブログを始めるように勧めてくれたのも妻でした。私はマーケティングや経営企画などを外資系企業でやってまいりましたが、どちらかというと英語ではMarketing 1.0Web 1.0と呼ばれるようなことをしてきました。それはなぜかと言いますと、日本では2.0のような先進的なことをする必要が無かったのです。先進的なことをしようとすると、代理店、メディアが逆に戸惑い、嫌うことがありました。よく海外の同僚が「こんなことをしたらどうだ?」とアドバイスしてきても、日本では対応していなかったり、高かったり、社内でコンセンサスを取るのが難しかったり、いろいろと弊害がありました。

反対に妻は私より若いということと、今はWeb 2.0を日本に持ち込もうとしている外資系IT企業でマーケターとして働いていますので考え方が先進的なのだと私は勝手に思っています。

アメリカでは良く1.02.0という言葉?数字?を使います、例えばWeb 2.0Marketing 2.0Ad 2.0Government 2.0など、要するに何でもいいようなのです。でもこの二つには大きな違いがあります。その違いというのは、1.0は片道走行の情報発信、2.0は双方向の情報交換を意味します。

有名どころで言いますとYouTubelast.fmFlickrDiggskypeなどがWeb 2.0に当てはまります。

要するに、1.0の世界の受け手は、出し手が上流から流してきたものだけを摂取することしかできなかったのです。意見も言えなかったのです。例えばテレビ、民法では必ずありますテレビ広告を例にしますと、枠が決まっています、値段もだいたい決まっています、パターンもだいたい決まっています。面白くなくても意見は言えません。

テレビを見ていてCMになると音が大きくなるのを気付いた方もいらっしゃるかと思いますが、あれはCM中わざと音を大きくしているのです。視聴者はCMになるとキッチンやトイレに行く傾向があるため、行っても聞こえるようにと。

最近よく従来の媒体が売れなかったり、視聴率が減ったりしていることを耳にします、例えば新聞、雑誌、テレビ、ラジオ。またこれに伴って広告費が減り、番組の予算が減る。これはある意味負のスパイラルで:
視聴率低下→広告主減少→広告費減少→番組予算減少→番組の質が低下→視聴率低下
という具合に悪循環になっているのだと思います。

反対に2.0の世界はというと、受け手は、ほしい情報のみを摂取できるようになるのです、というより自分で情報・コンテンツを作れるようになったのです。そして好きなようにコメント・意見も言えるようにもなりました。

すみません、少し話がずれてしまいました。マーケティングの続きはまた次回にします。

それではこれがどのようにして日本経済に影響するのか

当然ながら妻と私の能力を生かした会社を作りたい、例えばIT関連、マーケティング関連、英語関連を生かした会社を設立しようと考え、いろいろプランして行く中で、インドの会社へアウトソースが出来ないかと考えたのです。具体的にはVirtual Assistantというサービスを使いたいと。Virtual Assistantというのは要するに秘書のもう少し何でもこなすバージョンにした感じ、と思っていただければいいかと思うのですが。

そこでインドの会社に問い合わせたところ、「日本語と英語を使いこなす人材はいません」と言われたのです。まぁ、想像はしていましたし、当然と言えば当然なのですが、あきらめきれず5社ほどに問い合わせをしました。でも結局どれもだめでした。

仕方ないので、日本の会社に問い合わせてみたところ英語が出来る日本人は結構いて良かったのですが、コストがインドの3倍ほどでした。

ここで問題にしたいのは3倍のコストがなぜ発生するのか、だけではありません。当然日本の秘書さんは日本語と英語を両方使うからですが、でもインドのVAはヒンディー語と英語を使えるのであまり違いはないと思います。

もっとも心配したのが日本企業、特に中小企業がコストの安い海外のサービスを活用出来ないところだと思いました。

例えば、日本とオーストラリアの中小企業がアメリカで製品を販売しようとした時、オーストラリアの会社はVAを使って市場調査をし、続いてソフトウェアの開発をし、そしてターゲット顧客に対して広告を打ち、ウェブサイトを作りユーザーを集めて有益をあげる、と言った一連の作業をインドにアウトソースすることで、日本の会社が日本で行うより最低でも1/3で済む可能性があることを気付いたのです。

日本は昔、この2/3の部分をデザインや品質などで補うことができていたと思います。でも、今ではAppleTwitterSamsungなどは日本企業が強かった部分を奪い取ってしまっています。どうすれば国際的に勝てる会社を作れるか考えさせられています。

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