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2010年10月18日月曜日

15年後の日経平均の終値63,000,000円

15年後の日経平均の予想価格を6300万円とするレポートをロンドンのソシエテ ジェネラルのアナリストが発表していました。

ソシエテのデイラン・グライスが書いたレポートでは日本をジンバブエではなく、イスラエルと比較しています。1972年から1987年までのイスラエルは最大でインフレ率が年500%、平均87%で推移していました。グライスは今後、日本の国債の金利が上昇し、支払いが難しくなることでイスラエル同様にインフレになり、結果日経平均が6300万になると。

ウィキペィアインフレ定義「典型的なインフレーションは、好況で経済やサービスに対する需要が増加し、経済全体で見た需要と供給のバランス(均衡)が崩れ、総需要が総供給を上回った場合に、物価の上昇によって調整されることで発生する。物価の上昇は貨幣価値の低下を同時に意味する。つまり同じ貨幣で買える物が少なくなる。 好況下での発生が多いが、不況下にも関わらず物価が上昇を続けることがあり、こちらは特にスタグフレーションと呼ばれる」をしています。

簡単に言うと、印刷機で紙幣を印刷しすぎると紙幣の価値が無くなり、紙くず同然となることです。このような状況に日本が陥るとしているのがグライスです。

今は日本の国債(借金)を買っているのは日本の金融機関、ゆうちょなどです。彼らは一般庶民から「預かった」貯金から10年で1%以下と言うわけのわからない利回りで「運用」しているのです。こんな低金利でも日本国民は文句を言わないから日本はやっていけているのです。しかし、いずれ日本人の貯金が尽きて、日本だけでは賄えない・調達できなくなるというのが大方の予想です。そうなると海外の投資家からお金を調達しないといけなくなりますが、誰も1%以下でなんか買ってくれません。

では、そうなる前に日本はどうしないといけないのか?一般家庭でも一緒ですが、お金持ちになりたい場合、方法は3つあるとされています、それは:
1.    収入を増やす
2.    支出を減らす
3.    利回りを高める

原則として国でも一緒です。でも日本は、景気が悪い中で税金(収入)を増やすのは困難。大きな社会保障費など支出を減らすのは困難。利回りを高めるには元手が必要だから、これも困難。

しかし、一般家庭と国の大きな違いは、一般家庭ではプリンターで紙幣を印刷したら逮捕されてしまいますが、国は(ほぼ)いくらでも巨大な印刷機で万刷を印刷できるということです。お金が無くなったら印刷すればいいって、国は夢のようなことができるのです。

ただ、いくらでも印刷してしまうと、上でも書きましたように「印刷機で紙幣を印刷しすぎると紙幣の価値が無くなり、紙くず同然となる」のでそれはそれで困るので、物には限度と言うことになります。

当時のイスラエルは軍事費が膨大でその費用を賄うために国債を大量に発行していました。支出を減らすことができない状況で、結局、国債では予算を賄い切れず、時間稼ぎに印刷機を回していたとしています。これによりインフレになったと言っています。

日本はイスラエルの軍事費の代わりに莫大な社会保障費を抱えていて、イスラエルと同様に支出を減らすより印刷機を回してインフレにする方が政治的に簡単であろうとしています。

フィナンシャルタイムズ記事で最後に面白いまとめをしています「不思議なこと、誰もが日本は終わるということを知っている。でも、いつどのようにして終わるかを予想して、誰もがやけどを負った」としています。

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