住宅経済学者Thomas Lawlerによると季節調整済み年率換算したうえで395万件の中古住宅が今年7月に買われたが、これは日本の景気が良く、アメリカが最も悪かった1996年以降最も低い数値です。7月の在庫は404万件。これは12か月以上の在庫となる(在庫÷販売戸数×12)。さらに住宅減税(2008年に2300億ドル減税)を維持できない、しないという流れがある中で、今後さらに住宅販売と価格が下がる勢いが強まると考えられる。
これを書いていて思い出したのが1年ほど前に読んだこの本でした。なぜこんなことになったのか、経済とは何か?からCDOは何かなどまで簡単に説明してくれたのがPeter D. Schiff, Andrew J. SchiffのHow an Economy Grows and Why It Crashesです。話は孤島で1日1匹の魚を手で釣って生活する3人の青年から始まります。魚を一匹釣るのが1日のGDPのため、それ以外の生産性はないという島です。そこから1人が釣り竿を発明したことで、1日2匹の魚が釣れるようになったため、1日魚を釣り2日目にはほかのことをする、という風に経済が発展していくストーリーとなります。だんだん経済が発展していくことで人口が増え、債券、住宅ローン、CDO(債務担保証券)など、なぜこのような経済になったのかを簡単に説明してくれます。日本語に訳されたものはないのですが、英語でも結構簡単に読めると思いますので、是非参考にしてみてください。
0 件のコメント:
コメントを投稿