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2010年8月23日月曜日

円高?バカらしい議論?

ここ数日ブログの更新を怠って申し訳ありませんでした。妻の実家がある神戸に行っておりまして中華、冷麺、お母さんの手料理など食べました。そのおかげで、太ったなぁ、と思っています。来週までに体重を減らします。


さて、今日の日経平均は2010年の最安値を更新しました。チャートを見る限りは上がる気配どころが下がる気配しかありません。しかし、チャートの話をしてもブログの話が続かないので、マクロ的に見たいと思います。


為替介入や追加経済対策などの話が頻繁にテレビや新聞などのメディアでよく話題になっています。まず、為替介入ですが、メディアの多くで使われるのが、輸出で成り立つ町工場のおっちゃんが「日銀と菅、お前ら何やってんだ!」的な内容です。確かに日本という国は輸出で成り立っているので、円高になるのは痛いですが、輸出関連企業が円高で損をするということは、輸入関連企業は得をするということ、また、輸出業のサラリーマンは給料が減るが、そのサラリーマンの奥さんがハワイのルイ・ヴィトンに行ったらバッグを安く買えるわけです。というわけで、結果プラスマイナスゼロになるはずです。


ではなぜ円高は悪いもの扱いされてしまうのか?それは、戦後日本を立て直したのが輸出関連企業(それはそうですよね、売るものは何とか安く作れても、高い外国の製品を輸入するお金がありませんから)、つまり彼らは長年にわたって利権を形成することができたのです。簡単にいうと輸出関連企業のほうが輸入関連企業よりスピーカー大きいので、我々は大音量でその苦痛が聞けるのです。


それではなぜ今円高になっているのか。前にもTwitterでつぶやきましたが、円高なっている理由は単純です、日銀の紙幣を印刷する印刷機の性能が悪いか、サボタージュされて壊れてしまったか何かで、欧米に比べて紙幣が印刷できなかったのです。このため多く印刷した欧米の紙幣の価値が下がり、反対に日本の紙幣の価値が上がってしまった(需要と供給のギャップ)。


壊れてしまったのであればなぜ壊れたのか、ひとつはリーマンとサブプライムが引き金に世界の景気が悪くなった後、急な円高になりました。このとき、日銀として、今介入すると世界からブーイングを食らうし、印象が悪いから介入しなかったのです。


サボタージュなら、欧米の景気を優先する日本人がいて、その彼らが、まぁここは歯車にスパナーでも投げ入れて、印刷機を完全に壊したら困るが、多少のダメージは大丈夫、的な考えを持った人がいたのかもしれません。


いずれにしても、日本は欧米に比べて紙幣を印刷しなかったのです。それから3年余り、ふたを開けてみると欧米の紙幣は山済み、世界中をじゃぶじゃぶしていたが、円は倉庫にはなく、世界中でも円欠していたのです。


こういう状況で、日本が為替介入しても、日本より倍以上多く紙幣を発行した欧米に対抗するには途方もないお金が必要なわけで、その努力は無駄になるに可能性が高いとなるのです。


じゃどうするのか?しょうがない、欧米並みに印刷機をフル稼働させればいいのです。これには落ちがあり、金利が上昇する可能性があるのと、インフレになる可能性があるということです。


ということで、円高が悪いとか何とかで電波代、紙代を費やして無駄な議論(プラスマイナスゼロ)をするより少子化対策、女性が働きやすい環境、移民を受け入れる、などプラスになる議論に費やしてほしいものです。


明日は追加経済対策について更新したいと思います。

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